重要経済指標発表を逆手に取った手法

カナダ中銀の政策金利発表とルーニー

昨30日日本時間で23時にカナダ中銀(BOC)が政策金利の
決定をしました。1.75%で、変わらずかつ予想通りでした。
これに対してドル・キャンドル(プロはルーニーと呼びます)は
見ての通り棒上げでした。
 
左チャートは5分足で、23時から始まる5分足は長大陽線となりました。
チャート上の1.3099というのは1時間20~30分前の
高値で、23時の棒上げがラインブレイクのような
形にもなっているのでトレンド線を引いてみました。
そして、1.31599というのは23時40前後の高値です。
ラインブレイクから約40分で60pips上昇です。

右チャートは日足です。10月は米ドル全般が弱く推移している中、
ルーニーはBOCの政策金利発表予定が要因となり、
どんどん下げたと思われます。そして、
”噂の中で買い、事実で売る”(この場合、反対ですが)が起こったのです。

某グループのトレード手法

BOCの政策金利発表のような最重要経済指標発表時には、
前述のようなことが起こる可能性は非常に高いです。
このような場面をトレード・チャンスにできないかということで、
前述のようなラインブレイクの場面と捉え、
チャンスを窺うというのは一つのトレード手法であり、
目下検討中です。

既に、YouTubeで動画をアップしている(していた?)グループに、
こういった重要経済指標発表時にトレードする手法を紹介する
所があります。最近は動画を見ませんが。

彼らのやり方は少し違っています。
発表数秒前に現値から少し離したところに指値で
売りと買いの2つのOCO注文㊟を入れ、
発表後大きく動いた時に一方が約定したら他方の注文は、
自動的にキャンセル。約定した方の利確あるいは損切を待つ
というものです。これを彼ら独自のツールを使ってやります。
クリックのみでしたら1秒もかかりませんからね。

以前はトレード実況をアップしていたのですが、
最近は見ません。何かあったのでしょうか?分かりませんが。
彼らはコミュニティを作っており、何pips離したところに
指値を置き、妥当な利確や損切のpipsも情報共有しているようです。
このツールと情報提供(コミュニティでしたか?)を有料で
販売していましたが、私は購入しませんでした。
それででしょうか?動画がアップされなくなったのは。

しかし、彼らの手法は有効だと思います。
ただ、100発100中とはいかないのが相場です。
重要指標発表後急騰急落あるいはその逆というように目まぐるしく
動くことだって起こることはあります。
まあ、そういう時は思惑は外れということで
事前に決めていた損切となるということです。

100発100中なんて無いですよ。プロは損切をしても、一定期間、
例えば1カ月の損益がプラスにするようマネージをしているんです。
いえ、それがプロですよね。

(注)OCO注文とは、指値注文を出す時、利確値段、損切値段も合わせて
決めて出す注文。指値が約定すれば、そのポジションは利確注文と損切注文
がついているポジションとなります。

不思議なドル?

BOCの政策金利発表の4時間後、31日の午前3時ですが、
米国FOMCでも政策金利の発表がありました。
こちらは、前回の記事のように、0.25%の利下げです。


発表前後のドル指数先物の推移を見ますと、
発表20分前にピークを付け、以降下げ一方です。
指数の構成要素であるポンドやユーロが上昇したせいでしょうか?

個人的には、”噂で買い、事実で売る”的な値動きを
予想していたのですが、そうはなりませんでした。
全く不思議です。いえ、他の人は
不思議でもなんでもないかもしれませんが。

ドルはもっと込み入った要因があるのでしょう。
対ポンドとの関係は今だ不安定と言うべきでしょうか?
本日、雇用統計の発表もありますし。
ドルについては簡単ではないということで、
もう少し分析をし、後日記事にしたいと思います。

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