首里城焼失で考えたこと

10月31日に大ニュースがありました。
首里城焼失という事件は事件として、
日頃考えない沖縄について少し考えました。
当然ですが、沖縄の人は日本人です。
沖縄県民は基地問題で苦しんでいますが、
現状を大きく変える方法は得策でなく、民主的方法で変革がベストです。

31日、沖縄の首里城正殿など7棟が焼失

10月31日午前2時40分頃の通報とのことですから、火が出たのは
それより1時間くらい前?首里城正殿から火が出て、火は勢いを増し、
全部で7棟を焼失。完全に消火できたのが午後1時半頃と、
長時間に亘る大火事でした。まあ、人の命は失われなかったことは、
不幸中の幸いですね。

首里城は琉球王国時代の首里城の復元ですが、
沖縄県民からが県の宝物と思われ、また多くの観光客が訪れる
正に沖縄のシンボル。その地域一帯は首里城跡として世界遺産に
登録されており、今回の火事は世界的にも衝撃を引き起こしています。

首里城自体は国の所有です。
運営は沖縄県が設立した財団がしているとのこと。
とすると、再建は国の意向が一番ということになります。
幸い沖縄担当大臣が、もう既に、「一刻も早い再建を」と発言
していますので再建は早いのではないでしょうか。

首里城大火事から沖縄人の精神的ルーツを推測

この大火事は沖縄県民に大きな悲しみとショックを与えました。
まあ、今や誰もが情報発信の自由がありますから、
YouTubeで、自分のたばこのポイ捨てで火事が起こったとかいうのもいれば、
首里城焼失悲しくありませんという動画を流したりとかいますが、
それはどんな体制の下にもいる少数派の所業ではないですか。

むしろ旧王朝の再建物を沖縄のシンボルと認めています。
観光に利用したりするのは、日本人的逞しさじゃないですか?

それはそうと、琉球人というのはルーツはどうなんでしょうか?
遺伝子分析では、日本人と同じだと言っています。
中国人や東南アジア人、ましてや朝鮮半島人とは遺伝子的に共通点がないとか。

また、琉球王朝時の正史「中山世艦」では、源義経の叔父にあたる
源為朝が伊豆諸島から琉球に渡り、その子が初代琉球王になったと言ってます。
為朝は伊豆諸島で自害したんですけど、
これってジンギスカン義経説みたいなものですか。

しかし、琉球王朝の正史に書かれているんです。
歴史において初代というのは大事ですよね。
自らのアイデンティティを日本の歴史人物に求めているんです。

不思議な琉球王国の歴史と現在

琉球王国の歴史で、不思議に思っていることがあります。
それは誰が王国を興したとか領土がどうだったとかではなく、
この時代、王国は中国の清の冊封を受けるとともに、
薩摩藩にも従属するという「両属」だったことです。
にも拘らず、独自の文化を発展させることができたということです。

通常ならできないはず。
普通、一方に従属していたら、他国には従属できないはずです。
清も薩摩藩も見て見ぬふりをしていたんですかね。
それは、両者にとって沖縄にはあまり関心がなかったから?

琉球王国は自らが関心の外にあることを利用して、
上手く立ち回ったということでしょうか?

しかし、今や沖縄という地理的位置は非常に重要です。
米軍は基地を置いて、東南アジアに睨みをきかせています。
先のベトナム戦争では、沖縄の基地は兵站の要衝だったとか。

また、太平洋に直接面したいという野望を持つ中共は、
台湾と沖縄はなんとしても取りたいところだとのこと⁉
数年前、米国のオンライン講座を取っていた時です、
フォーラムで中国人学生がこれから数年後には台湾や沖縄は中国のもの。
そのための軍隊を拡充や侵略プランもできていると自慢げに投稿していました
もし好機到来と判断されれば、軍事的行動もとられかねません。

つまり、沖縄は米中両軍事大国の関心の的になってしまっているんです。
現在は、琉球王朝時代の状況と180度違っているということです。
王朝時代のような、うまく立ち回ることはできない状況にあるということ。

沖縄にとっては米軍基地に不満があるでしょうが、
基地がなければ、人民軍が押し寄せる可能性があると思います。
それはもう地獄に落ちると同じこと。私見ですが。
つまり、そういう微妙なバランスの上にあるということです。
そういう時って、しっかりと自分の足元を固めるべく行動するのが
ベストなんじゃないでしょうか。

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