英語習得には個々人の興味関心が重要

英語教育は重要です。多くの日本人が思っている以上に重要です。
これまで英語に関する記事を二つ書きました。
英語教育はドンドン改善しよう
英語学習についての個人的見解
参考にして頂ければ幸いです。今回は、
英語教育の成果を見たうえで、
改善のためには英語に夢中になる必要性、などをお話しします。

教室授業の英語

殆どの日本人にとって英語の学習は学校の授業から始まります。
教室で先生が教科書に沿って生徒に教えていくのです。
先生は年間の指導計画に従い淡々と授業を進めます。

つまり、指導計画と教材、先生の指導技術が大きな要素です。
生徒の関心は二の次に置かれ、黙って従った生徒が良い成績を得ます。
成績が良ければ進学に有利ですから。

勿論、先生の中には素晴らしい指導技術を持つ人もいます。
いい先生に出会えば、生徒の中には大きく影響される人も出ます。
そうした先生は貴重ですが、人数あるいは比率は低いと思います。

私自身は、残念な英語人生に終わったことは、
前回の記事に書いた通りです。それでも個人的には努力しました。
とはいうものの、日本全体の英語教育の成果を測る方法もあります。

TOEICという英語を母語としない人を対象にしたコミュニケーション能力を検定する試験があり、
世界中で実施されています。
各国別の平均点の試験結果も発表されます。

この集計の対象者になったのは、日常生活で英語を使うのは10%以下で、
受験者数が500以上が条件となっていますから、全体把握は可能かと。

2018年のTOEIC Listening & Reading Testの結果では
トップはカナダで871。次いでチェコ共和国が812。
以下ドイツ、レバノン、ベルギー等々と続きます。

アジアの中では韓国が673でトップです。
他の国では、マレーシア、セネガル、インド、中共、台湾の順。
日本はその下で平均点は520です。
これは国際ビジネスコミュニケーション協会から発表されています。

ひと昔前には日本と韓国がビリ争いをしていました。
日本語とか韓国語は動詞を最後にするなど文法的に大きな違いがあり、
言語構造的な不利を指摘する人もいましたが、
韓国の頑張りによって、その言い訳は説得力なくなりました。

なお、英語教育先進国のオランダとかスェーデンあるいはスイスは
英語を使う比率が高いのか、出てきません。

イマージョン教育

TOEICの平均点トップのカナダは、英語圏とフランス語圏に分かれます。
TOEICの試験は主にケベック州などのフランス語圏の受験生です。

カナダと言えば、イマージョン教育の先進国。成果が出ていますね。

イマ―ジョン教育というのはどういうものですか?

イマ―ジョン教育とは、社会や理科、数学など他の教科も
全部英語でやるといういうもの。英語中心ですから、
否が応でも上達しそうですね。実際効果があると思います。

また、以前ケベック出身のカナダ人に聞いたことがありますが、
英語ができないと就職口がないとのことでした。
まさに生存競争的にも英語習得は非常に大事ということです。

日本でも一部学校でイマ―ジョン教育が採用されていますが、
ごく少数です。日本語が大事ですから、他の教科を英語にするというのは
無理かもしれませんね。進学のためには色々な教科をバランスよく習得しないと。

また、日本全体では、生存競争に英語が必要というわけではありません。
日本語だけでも十分に生きていけます。
ですから、一挙にイマ―ジョン教育というわけにはいきませんね。

英語学習に夢中になる方法

「努力は夢中に勝てない」という言葉があります。賛成です。
嫌々やってもいい成果は上がりません。

英語に関わり夢中になるものを見つけ、実践するのが良いと思います。
夢中になるものを見つけるのは難しいという人がいますが、
例えば、多くの人はゲームにすぐ夢中になります。

そこで私の前々回の記事、英語教育はドンドン改善しようで提案したことが
生きてくるのです。ヴァーチャルリアリティの英語習得ゲームの開発です。

もし、この要件を満たすゲームが開発されれば、英語の平均点は、
格段にアップすることは容易に想像できます。
官でも民でもいいですから早く取り組んでほしいものです。

がしかし、ゲームには夢中になれないし、ゲーム関係の仕事もできないと、
仰る人もいるでしょう。そういう人には試行錯誤をしてもらいましょう。

私は若いころ洋画が好きでしたので、そこに出てくる英語を暗記しようと
試みたことがあります。暗記は努力でした。
時間が経ってはげ落ちましたが、映像は記憶に残ってます。
その時の主人公の正確なセリフは思い出せませんが、
代わりの言葉は頭に浮かびます。夢中になったことは長持ちしますね。

また、私の大学の同窓生の中には、バンド活動に明け暮れていたのがいます。
英語の歌ばかり何度も何度も練習していたので、すっかり英語が流暢になったそう。
それで、大学卒業して米国に留学し、帰国せず住み着いたとか。
これも英語に関わることに夢中になった例ですね。

つまり、生徒あるいは学習者の興味関心についてもっと注意を払って、
対応していくのが大事なのではないでしょうか。

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