残念な英語人生だと思っています。
いまは、英語習得のためのプログラムも改善しています。
飛び込みましょうというのが私の意見です。
少々残念な英語半生
私は旧英語教育で育った者です。
中学校3年、高校3年、大学2年と述べ8年間
教室授業を受けました。
この間、英単語を覚えるとか、英語の文章を読むとかについては
段々とレベルアップしていったと思います。教育の成果と言えます。
しかし、社会人になって、ネイティブ・スピーカーと面した時、
お決まりの、聞き取れない、話せないの事態に直面したんです。
酷いショックでした。何とかしたいと思ったものです。
残念ながら勤務先はどちらかと言えば英語否定体質。
会社では国際的なビジネス部門がありましたが、
隔離された村のよう。つまり、門前の小僧には成れませんでした。
年取った会長が香港で、バーで酔っ払って、
「日本語で十分だ。英語なんか必要ない。」と喚いていたとか。
それでも時間を見つけ、私費で会話学校に通い、
聞き取りや会話、あるいは文章を書く勉強をしました。
本来学習能力は高い方ですから、ちゃんと習得はしていきました。
でも、ネイティブの中で仕事をしたり生活したりできる
という自信は付きませんでした。
自分の中では、体験が少ないと思っていたのです。
それで、思いきって2カ月ほど米国に英語の勉強へ行ったのです。
それは面白い経験でした。24時間英語漬けですから。
それなりに1歩ステップアップしたと思った次第です。
その後は、英語を仕事にできたり、生活するとかのチャンスがなく、
趣味程度で英語力の維持に努めたというのが私の半生です。
少々残念な気がします。
海外の英語学習の基準例
ヨーロッパでは、共通参照枠(CEFR:Common European Framework
of Reference for Language)を国際標準として使っているそうです。
段階 | 何ができる |
熟達 C2 | ・読んだり書いたりほぼすべてを容易に理解できる ・情報をまとめ、根拠・論点を一貫した論点で再構築できる ・自然、流暢、正確に自己表現できる |
熟達 C1 | ・高度で長い文章を理解し、含意を把握できる ・流暢に自然に自己表現できる ・言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる ・複雑な話題について明確で、しっかりした構成で文章が作れる |
自立 B2 | ・主要な内容を理解できる ・ネイティブと普通にかつ流暢にやり取りができる ・幅広く、明確で詳細な文章を作ることができる |
自立 B1 | ・身近な話題について、標準的な話し方であれば理解できる ・たいていの事態に対処できる ・身近、個人的関心を筋の通った簡単な文章を作ることができる |
基礎 C2 | ・家族、地理、仕事など直接的関係がある領域について理解できる ・日常的範囲内なら、単純・直接的な情報交換ができる |
基礎 C1 | ・日常的表現、基本的言い回しを理解、使える ・相手がゆっくり、はっきり話し、協力的ならやり取りができる |
(出所)ブリティッシュカウンシル資料より要約
これは、内容が良いとか悪いとかではなく、
基準を設けて具体的に実行しているのが良いのです。
それぞれの段階をマスターできるような様々な具体的プログラムがあり、
それらをこなして外国語をマスターした人が多いということです。
また、既に具体的なプログラムがあるということは重要です。
準備がされていて、できないのはその人のせいでは?
日本の英語教育と私の反省
日本でも、2020年から英語教育を大きく変えることは、
前回の英語教育はドンドン改善しようの記事で紹介した通りです。
いい方向に向かっていると思います。
正直言って日本の英語教育では、前述のヨーロッパの
共通枠でいう所の基礎がせいぜいです。
もともとそれが目標なのかもしれませんが。
さらに上に進みたいなら自分で努力しろということでしょうか。
そうかもしれません。そうした個人の努力が大事です。
前述の私のたった2カ月の米国滞在でのことです。
小学生と思しき日本の女子が、一生懸命会話しようと努力していました。
ある時、日本の両親と電話していましたが、
全然日本で習ったことが通じないと嘆いていました。
私が思うに、これは彼女にとっていい経験をしたと思います。
例え、通じなかったとしても明確な体験ができたのですから。
家庭の支えがあったかもしれませんが、飛び込めた彼女は素晴らしい。
あれこれ考える前に行動しろということです。
これって自分自身の反省も込めてます。
シリーズ記事です。
★英語教育はドンドン改善しよう
★英語学習には個々人の興味関心が重要