徒然に任せ値段について考えてみた

最近中国の通販サイトを使ってみました

最近中国の電子商取引(EC)サイトを試しに利用してみました。
そのサイトは、見た目はきれいに作り上げており、
商品の品揃えも豊富です。

驚いたことに、サイトに出ている殆どの商品が、
70%割引とか、90%割引とかになっているじゃないですか。
定価と思しき値段に取消線を引き、
その横に驚異の大幅割引の値段を記しているんです。
例えば1万円に訂正線が引かれ1000円と記されているんです。

俄然、好奇心が湧きました。試してみようと。
それで1000円、2000円の物を何個か購入しました。
中国からの発送なので日にちはかかります。
でもちゃんと届きました。

ブランド品に似せた財布とかスマート時計と称しているものです。
例えば、財布ですが、縫製はきれいにしてます。が、変です。
酷い石油の臭いがします。メーカーの段階からそうだったのか、
輸送の時そうなったのかサッパリわかりません。

まあ、しかしこの臭いは何とかならないものかと思い返し、
米国企業のP&Gのファブリーズをかけました。
ファブリーズの液がポタポタ落ちるくらいかけました。
心の中で、中国か米国かどっちだと思いながら。

1週間以上たって嗅いでみました。
臭いは弱くなりましたが、完全には取れません。
陰干しで、今後も状態を観察しようと思います。

スマート時計の方は、ただの時計でした。
中国語にスマートという言葉はないのでしょうか?
スマートと言う限りは色々機能を付けないといけないはず。
ストップウォッチとかタイマーの機能さえない。

そういえば、YouTubeで、アマゾンとかで中国製PCを購入し、
分解して作り直したりしている動画がありましたが、
そのYouTuberはスペック詐欺だと言っていました。今回は同感です。

スペックに合わせて値段がついているんですけどね。
これじゃ、彼らの販売価格がホントの定価で、
原価はその半分以下じゃないですか。そうとしか思えません。

価格について少々学問ぽく

大学の時、法学部生でしたが経済学も勉強したいと思い、
近代経済学とマルクス経済学のガイダンス講義に出ました。

その時、マルクス経済学の先生は、マルクスは、
色々な経済側面に鋭い批判をしたが、価格については十分に取り扱えなかった。
価格は経済学の中で最も難しい最終問題なんです、とのことでした。

なあんだ、そうなのかと思い、マルクス経済学はそこで止めましたが、
確かに、価格は学問的には大問題なんでしょう。

株とか為替とか相場商品を見ていると、
値段というのは何なんだと、つくづく思います。

でも実物経済の値段というのは、
積算とかで結構説明できるんじゃないですか。
買い手は価値や効用をもとに安ければ多く買いたいし、
売り手は自らのコストをカバーできるよう数量が少なければ高く売りたい。
両者の間で、数量と値段が一致したところで手打ちとなる。
そう考えるんですよね。

マーケットのメカニズムに逆らってはダメ

需給バランスについて、日本や欧米と共産圏の国の人たちとは、
違った理解をしているとしか思えません。

例え小さな商品でもこの原理が隅々まで浸透し、
一寸でもズルしたら、厳しいペナルティが科されるのが自由経済。

計画経済を基礎にしている共産主義経済では、
大きな計画の下では小さなことは言うなということなんですかね。

話は飛びますが、高校の時、社会の先生が、
ソ連人は個人で付き合うと気さくでいい人なんだけど、
上の命令で物を作ったりすると全然違ってくる。
ナットに合わないボルトを作って、数量だけ合わせて平気でいる。
使えないものを作っているんだ、と言ってました。
ソ連って、崩壊しちゃいましたよね。経済が問題で。

中国は先人の轍を踏まずで、日本や欧米を受け入れました。
そして日本や欧米の企業は安い賃金の中国人を使って、
製品を作ったかもしれませんが、マーケットで売るときは、
需給バランスに従っていたんですよね。

この需給バランスに従う日本人や欧米人は、
中国人にとっては耐え難かったかもしれませんね。
自分の流儀でやりたい、とずっと思っていたかもしれません。

もし、中国人が日本や欧米のマーケットのメカニズムを
理解することなく、自己流でやったら、
マーケットは中国人の思惑に反した結果を
もたらすんじゃないですか。
マーケットは、二束三文の値段をつけ、数量も少なくしてしまうとか。

折角、先人の轍を踏まずと一大決心をして成果を納めたのが、
無になってしまうのではと、思えるんですよね。

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