ホントは分かってないモチベーション

最近、あるメールにより、モチベーションについて考えさせられました。
この言葉はよく使う割に、深く理解していないと反省しました。
そこで、ジックリ考察して、自らの向上に繋げたいです。

モチベーションの意味と使い方

モチベーションという言葉よく聞きます。
「動機」とか「やる気」とか、要するに行動する理由。

でも、よくよく聞いているとネガティブに使われてます。
「モチベーションが上がらなんだよなぁ」
「モチベーションアップの方法」
アップの方法って、上がってない現状があるってことですよ。

人が行動するときは常に何か理由があると思いますが、
歩くとかの簡単なことは、いちいち理由が意識に浮かびません。

むしろ、難しい仕事とか勉強とかする場合に使ってます。
必要性を理解したうえで、アドレナリン湧きあがりで決意しますが、
多くは行動が続かず、このことを捉えて否定的に使っているんです。
「モチベーションが続かない」とか。最初の決意は消え去ります。

モチベーションの意味を分解

モチベーションが上がらず困るところに会社があります。

社員にガンガン働いて欲しいのに、怠け者ばかり。
それで、コンサルタントに頼んだりします。

コンサルタントも独自のアップ方法を持っているでしょう。
しかし、効果がでるケースは少ないと思います。
バター臭いコンサルタントには本質が見えてないからです。

例えば、社員の場合、モチベーションの目的は何でしょう。
「会社のため」
「出世のため」
「他人に迷惑をかけないため」
どれも目的にするに十分ですが、
でも今どきの人には刺さりません。

理由は簡単。

恐らくですよ、社員は心の底から本気で思ってないからです。
会社の為とか思っている社員は少ないでしょう。
出世の悲哀も耳にして、意欲減退です。

これは学生とか高額商材の購入者にも起こります。

本当に心と目的を一致させないと、問題解決には至りません。

心の底から本気で思うとは

モチベーションが続かない人は心の底から思っていません。
思っていると思っても思っていないのです。

人には顕在意識と潜在意識があります。
顕在意識は氷山の一角に喩えられ、一方、潜在意識が非常に大きいです。
しかも潜在意識には、自身を守るため自動システムがあります。

もうお分かりと思いますが、モチベ―ションの目的は健在意識下のもの。
これが、潜在意識と対立したら、負けてしまいます。

なので潜在意識を手なずけ、言うことを聞かせればいいのです。
しかし、言うは易し、行うは難し、なのです。

もともと潜在意識は善悪の判断をせず、自身の体や精神を守るよう
機能すると言われています。

この自動防御機能が一旦働き始めたら、
眠くなったり、注意力散漫などになってしまいます。
つまり怠け者です。冒頭の話と繋がりましたね。

なので、顕在意識、潜在意識共に納得し、共同してもらうことです。

潜在意識の手なずけ方

実はこれ、非常に難しく、一般の人にはできません。

しかし、昔から大きなテーマであり、取り組みもされてました。
広い意味で言えば、坊さんの悟りとか、武道の精神境地とかも含まれます。
つまり潜在意識に打ち勝つように修行をするということです。

最近の方法のひとつは、脳科学の背景を持つコンサルタント
カウンセリングをしてもらうというのがあります。

脳科学も進歩し、科学的アプローチで施術してもらえます。
でも、コンサル受けようとしても非常に高額なんです。
有名コンサルだと、1時間100万円以上のコンサル料なんです。

効果を得るためには1回では済まないでしょう。
もっともっとお金がかかるということです。

このようなコンサルでなく、潜在意識を読み解こうとする、
言わば、体験型セミナーもあります。日本でもやっと出始めました。

強烈な非日常的体験をすることで、潜在意識にも作用する試みです。
高額なカウンセリングを受けるより期間は長くそして安いです。

そのプロモーションLPを見ますと、
「左右極限を知らざれば中道に入れず」とあります。

例えば、スーパーリッチな体験とホームレス体験の両極端の
体験をすることで、潜在意識にもわからせようとするものです。
強烈な体験であれば潜在意識にも当然影響するという考え。

これを合宿を通し、また課題やコンテストなどで行います。

まだ、初めて2回目とのことで、今後体験者の活躍が期待されるところです。

もう一つの方法は、お経のように毎日朝昼晩と読む方法です。
アメリカの著名な自己啓示コンサルタントが使った方法で、
その一つが「史上最強の商人」という1万円の本に出ています。

この本は、いかにして史上最強の商人になったかの手引書みたいなもの。
商人の心得、取るべき行動など簡潔な文章にしており、
これを朝昼晩毎日読むことで、潜在意識も従わせようとするものです。

実は、私も若いころ試したことがありますが、
潜在意識からの強烈な抵抗にあい失敗した経験があります。

でも、仏教の坊さんのお勤めばかりでなく、ユダヤ教やイスラム教、
キリスト教などの聖職者には皆共通する修行方法ですよね。

お経やバイブルなどに代え、目的や行動内容なりを簡単に文章にして、
毎日読経よろしく音読していけば効果が期待できます。
坊さんや牧師さんのような気持ちで、毎日するのです。

以上のような潜在意識手なずけ法があるのですが、
効果が期待できる方法は人それぞれのような気がします。

顕在意識と潜在意識が一致するとモチベーション不要

前述の方法で効果を得るというのは、潜在意識が顕在意識の
ジャマをしないということです。

なので、モチベーション不足を嘆くこともなくなります。

そして、決意したらどこまでも頑張れる人間になれます。
そういう人なら難しいことも成し遂げるでしょう。

中道というとについて、もう一つ加えたい意味があります。
先の「左右極限を知らざれば中道に入れず」の他に、
中道には論語の中庸に近い意味があります。

私の大学時代の話になりますが、
老教授が、明治時代の帝大の民法の大先生の話をしました。
その大先生は、「中庸について書け」という問題をだし、
最高点を得た答案を披露したそうです。

その答案とは「学びて習わざればすなわち左傾し、
習いて学ばざればすなわち右傾す。ああ我中道を行かんかな。」
というものです。

ただ右翼とか左翼になることなくバランスを取ることで、
中道を歩むことができるということでしょう。

極限体験がなくとも、迷うことがないということでしょうか?
帝大の学生ですから、勉強ばかりしていた奴が突然左翼となり、
半分ヤクザな書生が突然右翼になるというのを知っていたのです。

これはこれで、深層心理をコントローする方法ではないでしょうか。
これは「左右極限を知らざれば中道に入れず」と意味が一致します。

バランスを保つというのは、怠けていてはできません。
モチベーションに関係なくやり遂げるようになるということです。

スポンサーリンク
スポンサーリンク




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク