行動エネルギー-補論

前回まで4回にわたって行動エネルギーについて書きました。
これは、自分自身の問題だと思って、伝えることや
理解してもらうことにはあまり気を使ってなかったと思います。
反省です。とはいうものの、私自身には大きな意味のあることでした。
お蔭で、これまで理解できなかったものが分かるようになり、
他人を見る目も上がりました。これで、いっぱしの人間通です。
そんな中、最近、自己啓発系の本を読みました。
例えば、ハーブ・エッカーという人。セミナーで財産を築き、
やりすぎからか(?)違法じゃないかという非難も出ている人。
こんな立派な成功者も。批判的客観的に見ることができます。
いわゆるクリティカル・シンキングです。
補論として、この人のいう行動についての深堀したいと思います。

金持ちになるための「行動」

ハーブ・エッカーはミリオネアになるための自己啓発
系のセミナー講師です。おそらく全米でトップクラス。
セミナーで荒稼ぎをして資産家になっています。
まさにアメリカン・ドリームを地でいってます。

彼が書いた本を本田健が訳しています。
「ミリオネアマインド大金持ちになれる人」という
本です。

内容は、深い説明はしていませんし、鋭い分析も
ありませんから薄いという印象です。何せ彼は
セミナー講師です。書き言葉より、やはり話し言葉
中心です。

その本の中に行動について書かれています。
金持ちの行動は、そうでない人と違うと言います。
金持ちはみんなこうしてるんだ。だからやれ!
みたいな感じだと思います。

因みに、彼の言う金持ちの行動については、

「心配に負けずに行動する」
「疑念に負けずに行動する」
「恐怖に負けずに行動する」
「障害があっても行動する」
「不安があっても行動する」
「やる気がなくても行動する」

という風に言います。行動を邪魔するマイナス要因が
分かります。6つ出てます。

「心配」「疑念」「恐怖」「障害」「不安」「やる気なし」
です。これらの心理状態は行動にストップをかけるという
ことです。当たり前とか、分かっていると思わないでくだ
さい。あなたは、本当に心の奥底でもわかっていますか?

もしそうだとすれば、あなたは既に、あるいは近い将来に
大金持ちですよ、間違いなく!

まだ金持ちでないなら、6つの要因のどれかに邪魔されて
行動してないためです、たぶん。

セミナー講師に利用される「行動」

セミナー講師は多くの人を前にして、話をする人。
上手な講師は、講演中、聴衆を魅了し続けます。
そして、変化を促します。

講演の短い時間で、聴衆は価値観を改め、日ごろ
とは違った行動をとり始めることもあります。

聴衆に対する講師の影響力は凄いです。講師の
テクニックは話し方ばかりでなく広い範囲に及ん
でいます。例えば会場の雰囲気までも操ったり
することでできるのです。

件のハーブ・エッカー自身のセミナーは
聴衆参加型だそうです。つまり、聴衆は、
エッカーの言うことをリピートします。
拳を空に突き上げながら「オレは絶対に金持ち
になるぞー」みたいな。

通常は、これを何回か続けるんですよね。
緩い一般的なことから段々と具体的なことへ
導いていくと、聴衆の多くは自分がリピート
したことを、さも自分が考えたことのように
思い、その考えに拘束されるんです。

これ、セールスなどに使われる「一貫性の原理」
という強力な購買心理の一つなんです。自分が
発した言葉に自分が縛られる。そして、その言葉に
反したことができなくなります。この心理を利用
して、商品を購入してもらったりするのです。
エッカーの場合、高額セミナーへの誘導に使っ
ていると聞きます。それが問題になったことも…

自主的「行動」、利用される「行動」

2種類の「行動」を見てきました。
自主的にする「行動」と、操られる「行動」と。
表面上は同じ「行動」でも、一方は金持ちになり、
他方は損をする、正反対の結果をもたらすものです。

何が原因で結果が違うのでしょうか?

これまでの記事で、無意識の大きな力の説明をして
きました。無意識の前では意識の力はたかがしれて
いると。無意識を手なずけることなく、あるいは敵に
回してしまっては、絶対に上手く行かないと。

なので、目標達成あるいは目的遂行を望むなら
表面上は強い意思を保って継続し、同時に内面的
には無意識に対して長期におよぶ関係維持(あるいは
調整)をする必要があります。そして、その継続が
できるような環境下にあることが大事だと思います。

つまりは、1回や2回セミナーに出たくらいではダメ。
もし環境が悪ければ、元の木阿弥です。その後も、
教えられた訓練は継続してしないことには無駄遣いに
なりかねません。その際、セミナー講師にいいように
操られないよう自分自身でしっかりと意義を理解する
ことです。。

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