徒然に考えました。
最近、コピーライティングの勉強をしています。
著作権について、ウルさい所だと思いますが、この業界で
非常に重要なツールにスワイプファイルがあります。
スワイプとは借用するとかパクるという意味です。
何だっ? と怪訝に思うかもしれませんね。
著作権はどうした? オリジナリティがないのか?
そう思うでしょう。
でも業界の人はプロです。法を犯さず上手くやってます。
その辺りを深堀していきます。
コピーライティングって何?
コピーライティングはセールスライティングとも言います。
簡単に言ってしまえば、商品やサービスを販売するため
消費者にアピールするよう宣伝するライティング手法です。
このため、セールスライターのことを、タイプライターとか
パソコンを前にしたセールスマンということもあります。
つまり、ただの文章ではなく、宣伝文章です。
コピーと言われると分かりずらいから宣伝文章
くらいに思ってください。
消費者心理に深く刺さり、興味を持ってもらい、
購入してもらうという難しいことをするものです。
最近の消費者は忙しいですからね。
「読まない。信じない。行動しない。」と言います。
つまり、駄々っ子みたいに何にもしないんですよ。
にもかかわらず、セールスライターは売らねばならない。
大変さ、分かってもらえますか。
そもそも独創性とは?
小説などには著作権と言うものがあり、
盗作や勝手な引用をすると著作権侵害となります。
法外な損害賠償請求をされることがある、怖いものです。
なので、著作権侵害になるかどうかは常に気を付けねば!
これは文章丸写しの場合、要注意です。
でも、キャッチコピーなどの短い言葉の場合、
著作権が認められないことがあります。
例えば、「生きろ」という言葉がジブリの映画に使われた
ことがあります。
この「生きろ」は黒沢映画の「生きる」に似ています。
著作権という問題は出ていないようです。
それに「生きろ」という言葉は普通に使いますよね。
なぜこの章で、著作権などの小難しいことを言ったか?
著作権を気を付けないといけないことは確かです。
でも、線引きすると少し世界が広がると思ったからです。
まぁ、実際の線引きは裁判所などが最終的にするんですけどね。
それに古いものには著作権の及ばないものもあります。
それは、丸写ししても怒られません。
少し気分が楽になりましたが?
もう一つ、独創性について話を紹介します。
あのアインシュタインが言ったと聞いてます。
一般相対性理論など、独創的な理論のノーベル賞学者。
彼が、「独創性とは出典の分からないものだ」という意味の
ことを言ったそうです。
彼の独創的な理論も、出典が分からないところからパクった?
いえいえ、そんなことは無いはずでが…
ここで話を少し飛ばします。
コピーライターの重要ツールにスワイプファイルがあります。
簡単に言えば「パクリ帳」です。
過去の売れたキャッチコピーなどをメモしたノートです。
スワイプファイルの利用法
スワイプファイルを「パクリ帳」と言ったけど、
何をパクるかと言えば、他人のコピー。
よく売れているコピーやズンと心に響いたコピー。
これをドンドンメモにして、上手くまとめると
最高です。
使い方は、何か自分でコピーを作ろうとするとき
スワイプファイルをちょっと見て、使えそうなのがあれば
取り合えず、候補にするのです。
2つか3つの候補を見て、どっちが今回の宣伝に
向いてるかを考えるのが仕事です。
断っておきますが、どっちか決めてそのまま丸写し
ではありません。
大事なのは、候補のコピーを見ながら、どっちが向いているか、
言葉を1語替えたらどんな感じになるか、入念にチェックします。
これが大事なんです。
丸パクリなんて、バカか、終わったコピーライターがすること。
良い子の皆さんは真似しないようにね。
「テスト」と創造
スワイプファイルの他人のコピーを見て
語句を変えたりして自分のオリジナルのものをつくる。
オリジナルなものを作る過程で、あなたのセンスとか
入れていかないといけないということです。
こうした作業過程にはメリットがあります。
どんなメリットかと言うと、スワイプファイルのコピーは
売れたという実績があるということです。
実績のあるコピーを材料に料理する。
美味しい料理ができると思いませんか?
実際、有名コピーライターたちも似たようなことをして、
短時間で仕事を終えますし、成果も出します。
これが、もし正真証明のこの世に初めてのコピーだったら
どんな反応があるか全く分かりませんよね。
それこそ用心深く「テスト」をしないといけません。
もし、全然ダメなら、一からやり直しですよ。
そんなリスクを冒すのはガキと破れかぶれの人
だけですよ。大人は確実な方を選びます。
ビジネスの要諦
これまでの話で、ビジネスについて何か分かった
ような気がしませんか?
コピーライティングは販売面で大事な役割がありますが、
これってビジネス全般でも似たようなことが言えませんか?
新しいものって、そうそう出てこないということです。
よく言われえることに、「車は馬車から馬を引いたもの」と
いうのがあります。
つまりこれは昔からあるものから足したり引いたりすると
新しいものが出来上がるというとき、使われます。
そして、それが画期的とか革新的とか言うものなんですよ。
ビジネスって、そんなもの!
でも、この画期的なことが決して軽いとは言ってません。
実はこれが大変と言いたいです。