中東情勢変化の影響

年明け早々、中東情勢が緊迫した様相です。
米国とイランの間の緊張が高まっています。
為替への影響の前に金とか原油への影響が出ていると思います
為替への影響はその後でしょうか?

イラクでイランの将軍を米軍がミサイル攻撃

1月3日にイランの将軍がイラクで米軍のミサイル攻撃を受けて死亡しました。
イラン国民は復讐を誓っているような報道で、紙面をにぎわせています。

専門家の見方は、正面切った戦争の可能性は低いとのこと。
大阪府程度のGDPのイランとアメリカじゃあ勝負は最初から決まってます。
なのでテロで報復の可能性が高いということでしょうか?

また、専門家は、今回で中東情勢は一変したといいます。
トランプ大統領は中東情勢には関わりを少なくしようとしていましたが、
事情が変わったというのです。

まあ、その前に12月31日と1月1日にイラクの米国大使館内で群衆との
衝突があったが、それを亡くなった将軍は承認していたとか。
治外法権は破られ、米国人の生命が危険にさらされたとなれば、
プライベート・ライアンの国柄、素早い対応だったわけです。

ただ、米大統領が自らの弾劾の目を逸らすためだとか穿った見方もありますが、
これは少々的外れです。かつて、クリントン大統領がスキャンダルのさなか、
イラクにウサマ・ビン・ラディンを見つけ空爆したが、逃げられました。
結局はワールド・トレード・センターの悲劇となった例があります。
つまり、この種の政治的行動は、目を逸れさせるためなどの政治的な小手先の
テクニックではなく、もっと大きな政治的決断があるはずです。

為替よりも商品相場に影響か?

今のところ主要通貨ペアに大きな変動はないようです。
むしろ気になるのは金と原油の商品相場の方です。

金は高値更新

金は昨年12月より上昇を始めました。
この主因が、中東情勢を映してなのか分かりませんが、
通常の金相場では、景気が悪くなるときとか戦争とかで上昇と言います。


前回の高値は昨年9月4日の1556.99ドルでした。
それが、前日の出来事があった週明けの本日6日の12時過ぎですが、
簡単に高値更新しました。

原油も上昇中

原油も上昇しています。
昨年10月以降ずっと上昇基調です。
中東の不安材料は即、原油価格に影響というところです。


直近高値は昨年9月9日でしたが、これは事件直後の3日に更新です。
更に前の高値は昨年4月23日の66.55ドルです。
こちらの方はこれからチャレンジというところでしょうか。

そういえば、昨年11月14日頃、オペックの事務局長が原油価格は、
2020年にも上昇すると発言していました。理由の一つに、
米国のシェールオイルは減産すると見通していましたが、
原油価格上昇で、再び増産してくる可能性が出てきました。

中東情勢の不安という大きな材料がある一方、シェールオイル動向も
頭打ち要因として機能する可能性が出てきましたので、材料交錯です。
取り敢えず、4月23日の高値への挑戦はあると思いますが。

為替への影響は?

2020年に入ったとはいえ、為替への影響はまだ十分には出ていません。
FXの例年のパターンだと、1月20日のキング牧師の生誕祝日まで、
お休み気分なことが多いです。しかし、真に大きな材料ならば構わず動きます。

やはり、今年の経済動向の見通しや原油価格上昇の影響の議論が増えるまで、
次の材料待ちという状況でしょうか。

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